6月末から8月のIDEA R LAB
IDEA R LABから6下旬~8月のスケジュールとイベントのお知らせです。
★は催しなどのあるオープン日ですこの日は大月もラボで皆さんをお待ちしています。(出張などが入る場合もありますので、事前にご連絡くださいますようお願いいたします)
6月(~28・30休み)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「町を縫う」のアーティストの西尾美也さんは29日玉島に滞在します。
・6/29 ★「町を縫う」ワークショップ ファッション撮影会 13:30~17:00 要予約
★「町を縫う」ワークショップ 交流会 18~20:00 要予約 会費制
■大月からのお知らせ
・6/22 多摩美術大学博物館学コースで特別講義を行います
7月(1~23休み)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・7/24~31 ★「町を縫う」展示@IDEA R LAB 10~17:00 予約不要
・7/24~31 ★「マテリアルライブラリー 創造ワークショップ」予約不要、無料 10~12:00・13~17:00
マテリアルライブラリーの内・外装、什器類、照明器具などを廃材のクリエイティブリユースで作り上げていきます。
■大月からのお知らせ
・7/1 岡山県立大学で特別講義を行います
■IDEA R LAB WORKSHOP UNIT 0003(大月ヒロ子・菊池由紀子)からのお知らせ
・7/23 天神山文化プラザ(岡山)廃材を使ったアニメーションワークショップを行います
http://www.tenplaza.info/art_gallery/2014/rw.pdf
※お申し込みは天神山文化プラザへ
8月(6~9・15~29・31休み)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・8/1~5・8/10~14 ★「町を縫う」展示 10~12:00 ・ 14~17:00 予約不要
・8/1~5・8/10~14 ★「マテリアルライブラリー 創造ワークショップ」予約不要、無料 10~12:00・13~17:00
マテリアルライブラリーの内・外装、什器類、照明器具などを廃材のクリエイティブリユースで作り上げていきます。
・8/30 「CLEANING DAY」@玉島 予約不要
フィンランドからやってきたアップサイクル・カルチャーイベントです。http://cleaningday.jp/ 映画『365日のシンプルライフ』ペトリ・ルーッカイネン監督作品の上映も予定しています 映画は有料です
■IDEA R LAB WORKSHOP UNIT 0004(大月ヒロ子・秋山高英)からのお知らせ
・8/6 ★玉島公民館講座@IDEA R LAB マテリアルライブラリー
「クリエイティブリユースシリーズ1―つくってみよう♪廃材でランプシェード―」※お申し込みは玉島公民館へ。
■大月からのお知らせ
・8/9 倉敷市立美術館でレクチャーとワークショップを行います
*美術教養講座「アートとこども、クリエイティブリユース」10:30~12:00 ※先着200名
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?menuid=11478
*ワークショップ「廃材で色とかたちを組み合わせて作品を作ろう!」
14~16:00 坂田一男の抽象画「コンポジション」(1926)をテーマにします。
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/item/63963.htm#haizai/
※お申し込みは倉敷市立美術館へ
・8/17 茅野市美術館でワークショップを行います
子どものための美術教室「矢崎さんの夢の絵に、自分の夢を重ねてみよう」シュルレアリスムの画家矢崎博信の作品をテーマにします。
http://www.chinoshiminkan.jp/museum/index.htm
※お申し込みは茅野市美術館へ
・8/21・22 東京都美術館でワークショップ を行います
「Hi! Zaiアートラボ」
いつもは捨ててしまう「廃材」や身の回りにあるものが、魅力ある材料に変身する「クリエイティブリユース」のワークショップ。廃材というモノに触れ、その由来を考えたり、分類したり、工作したり。想像力の羽を思いきりのばします。
http://museum-start.jp/wp/aiueno/
※お申し込みは東京都美術館まで。7/15締切
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IDEA R LABの近況はfacebookで紹介しています。
https://www.facebook.com/IDEARLAB
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IDEA R LABはクリエイティブリユースに関心のある、すべての方に開かれた施設です。利用・滞在に関してはお気軽にお問い合わせください。ohtsuki@idea-r-lab.jp
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廃棄された卵ケースでランプシェード作り
ラボには珍しい廃材がやって来ます。そんな出会いにウキウキするのはラボのスタッフだけではありません。マテリアルを見ていると無性に手を動かしたくなるのは、ミーティングに訪れた人も同じ。「これ、どう思う?こういう風に使うといいなーと思ってるんだけど…」「じゃあ、ちょっとやってみよう!」とすぐ作業を始められるのがラボの良さです。手を動かしてあれこれ工夫するのは、とっても楽しい!
ご覧いただいているのは、卵の業務用ケース。マテリアルを見たとたんに光を通す素材の美しさと形状の面白さに、すぐランプシェード作りを思い浮かべました。まだまだストックがあるので、次は、屏風状パーテーションや、フロアランプのシェード作りの実験も行ってみようと思います。またご報告しますね。
IDEA R LABのサイエンスカフェ&ワークショップシリーズ
クリエイティブリユースとサイエンスの素敵なマリアージュワークショップをスタートします。
第一弾はペンギンちゃんに登場いただいて、卵の世界のサイエンスを解き明かしつつ、
この時期にぴったりのエッグキャンドルづくりを行います。
材料はマテリアルライブラリーにストックしている廃ロウを使います。倉敷のキャンドル会社、ペガサスキャンドルさんよりご提供いただきました。
作業の合間に、卵でフルフルアツアツのプリンも作り、みんなでいただきますよ!
とっても省エネルギーなクッキングも体験いただけます。
募集人数が少ないですので、お早めにお申し込みください!
【注】おかげさまで定員に達しました。ありがとうございました。今回はご都合の合わなかった方や、ご興味持ってくださった方に向けて第二弾、第三弾も開催予定です。
Hi! Zai CARD(廃材カード)とは
「Hi! Zai CARD」は身の回りにある廃材や端材の魅力を伝えるカードです。
IDEA R LABが2013年1月に東京都美術館のプロジェクトに向けて提案し、2月にはとびラーさんたちと一緒に作成し、4月に完成しました。東京都美術館における地域の廃材を紹介する教育ツールという位置づけをされた、色とりどりの62枚(A5サイズ)のカードです。表面は写真、裏面には映っているものが何なのかの説明がされています。またカードは、著作権フリーのクリエイティブコモンズライセンスを採用し、クリエイティブリユースの活動のすそ野を広げることを目指しています。さらに、収集の時の記録はデータベース化されていて、今後の継続や、プロジェクトのさらなる広がりに備えています。
2014年1月には調布市でも、またIDEA R LABのある玉島でも作成予定です。日本全国で「Hi! Zai CARD」が作られれば、そこには日本中の廃材見本帳が自動的に立ち現れることにもなります。それって、ちょっとワクワクしませんか?遠く離れた街の人同士が、互いに廃材の交換をすることも可能です。またその活用の仕方を、一定の地域だけでなく各地の人々が考えて試すこともできるでしょう。みんなで作り、みんなで育てるカードです。クリエイティブリユースの第一歩に、普段見過ごしてきた廃材をカード化するのはとても有効な手段です。東京都美術館では2013年度の新規事業「Museum Start あいうえの」という子どもを対象とした「ラーニング・デザイン・プロジェクト」につながっていき、放課後の子どもの居場所としての美術館で、廃材たちが活躍し始めています。
いかがでしょう?あなたも始めてみませんか!仲間と一緒に。街を歩けば、多くの発見がある楽しいひとときを過ごせるはずです。
IDEA R LABのサイトではHi! Zai CARDの制作過程と、制作におけるワンポイントアドバイスなどを、順次ご紹介していきます。
リユースの出番を待つモノたち
クリエイティブ・リユースとは
家庭や企業から日常的に生み出されるゴミには、廃棄してしまうには惜しい美しさや面白さを秘めたモノが沢山あります。また、ゴミの中には私たちの目に一度も触れないまま、有償で処分されるものが驚異的な量存在します。もちろん、廃棄、焼却等が必要なものは、定められたように安全に扱わねばなりませんし、資源活用のためには原材料に戻したり、二次利用や再利用の道を選ぶことも大切です。 でも、ゴミの種類によっては、廃棄するのではなく、人のクリエイティビティ―を使って、これまで見たこともなかったようなステキなものに生まれ変わらせる道もあります。それがクリエイティブ・リユースです。何のために、どのように活用するか。それにだれがたずさわるのか。出来たものを流通させる方法は?……そんなことに今、世界中の人が知恵を絞っています。ゴミは、私たちのイマジネーションを大いに刺激し、手を動かす気持ちを呼び覚まします。
私はながらく、そのクリエイティブ・リユースに関係するプロジェクトを訪ね歩いてきました。そして、生まれ育った地方の静かな小さい町で、廃材活用のモノづくりの実験を行ったり、資料のアーカイブを設けたり、日本各地でのクリエイティブ・リユース活動への情報提供や支援、ネットワークづくりが出来ればなあ……と思っていました。 余剰なもの、不要なものと思われているゴミが、クリエイティブ・リユースによって、ほかには代えがたい価値をおびたり、コミュニティーをゆるやかにつなぐ潤滑油になります。選別・収集・分類されたゴミが教育やアートを強力に下支えしたり、人が創造的な暮らしを楽しむためのなくてはならない材料として活用されることも多々あります。世界のあちこちで、そして日本でも、さまざまな試みが繰り広げられているのです。
3.11を境に、私たちはこれからの生き方を問い直さざるをえなくなりました。今後、どこに住まい、どのように働き、暮らしていけばいいのか、コミュニティーの力とは何なのか。このサイトで紹介するクリエイティブ・リユース・プロジェクトの事例やIDEA R LABの活動が、みなさんが探していらっしゃる答えに対しての、ささやかなヒントにでもなれば幸いです。
大月ヒロ子
IDEA R LAB オープン予告
2013年春、日本における初のクリエイティブ・リユースの情報プラットフォーム・実験室・レジデンスである「IDEA R LAB」がオープンします。
世界各国のクリエイティブ・リユース・プロジェクトを訪ね歩いて集めた資料のアーカイブや、実験室で行われる廃材活用のモノづくりノウハウをオープンにして、日本各地でのクリエイティブ・リユース活動への情報提供や支援、ネットワークづくりを進めていく予定です。
活動の中心となる岡山県倉敷市玉島の「IDEA R LAB」には、江戸末期の蔵と隣接する実験室や、庭を見下ろせる元々蔵であった古い2階建てのレジデンス空間、そこに続く3つの続き間の和室があります。これらは、クリエイティブ・リユースをキーワードにしたアーティストやデザイナーの滞在制作や発表の場としても活用されます。
「IDEA R LAB」では“セーブするエコから、創造的な活用へ”という新しいライフスタイルを提案します。廃材の新たなステージを模索し、工夫して作る手仕事の初源的な喜びを多くの皆様と共有したいと思います。ミヒャル・エンデはヨーゼフ・ボイスとの対談『芸術と政治をめぐる対話』(岩波書店)の中で、「創造的であるということは、要するに、人間的であるということにほかならない」と語っています。クリエイティブ・リユースによって暮らしに取り戻す「イメージすること」・「つくる行為」は、人として生きる喜びそのものです。
ここでの情報や活動に触れた方々がひとりでも多く、クリエイティブ・リユースに関心を持ち、それを次の行動の契機としていただければ幸いです。
オープンに合わせてクリエイティブ・リユースをテーマにした書籍も出版予定です。ご期待ください。
IDEA R LAB 代表 大月ヒロ子